鶴岡市に2006年(平成18年)7月5日にオープンした庄内映画村に行ってきました。米どころ庄内平野は一面の緑の海でした。
ここ庄内映画村は、映画に興味関心のある人や映画作りに携わっている方達に注目を浴びているイチオシの場所です。
『たそがれ清兵衛』『隠し剣鬼の爪』『蝉しぐれ』『武士の一分』が相次いで映画化され、作品の舞台である海坂藩のモデルとして、鶴岡は全国から注目されるようになりました。
「SUKIYAKI WESTERN DJANGO(スキヤキウエスタン ジャンゴ)」「ICHI(イチ)」「山桜」「ICHI」のロケに使われており、映画関係者だけではなく、一般の観光客でも賑わっています。映画好きの人なら何度かはスクリーンで目にしている所で、前々から訪ねてみようと思っていた所にチャンスが訪れました。(*^^)v
2008年9月ロードショウ公開の映画[おくりびと]もここで撮影され、待ち遠しい気持ちです。今後も、、大型時代劇など多くの映画のロケ地としてぞくぞくと撮影が予定されているそうです。
庄内映画村のロケなどの従撮画家の平野克己氏が同行してくださったので、普段知ることの出来ない裏話や苦労話などを聞かせていただいたので、映画がこれまでよりもっと身近に感じられるようになりました。
「蝉しぐれ」の撮影のため建設され、残念ながら、8月末に公開終了予定の松ヶ丘のオープンセットを見学しました。 牧文四郎役の市川染五郎やふく役の木村佳乃達がここに来て撮影した所で、映画を見た時の情景も思い出されました。
[たそがれ清兵衛]に藤沢周平の作品、海坂藩士の家として撮影された部屋です。セットなので新築なのですが、使い古されたように床は黒光りしていましたが天井など映されない所はむき出しです。(^_-)
車窓からは名産だだ茶豆の畑が目に入りました。
終戦後昭和天皇も行幸された松ヶ丘開墾場に移動しました。案内絵図は同行の平野氏の絵図でした。
庄内映画村資料館を見学しました。この開墾場にある昔、蚕室として使われた建物はどれも大きな建物で、昔の学校よりも大きいほどでした。
資料館内には[蝉しぐれ]や[スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ]の資料が展示されていましたが、館内撮影禁止となっており残念でした。
狭く急な階段を上った二階は、[ジャンゴ]で撮影された平家のアジト[赤の宿坊]のセットになっていました。 ここでコーディネーター平野氏の特別の計らいで、鎧を手に触れてみたり、身に着けてみたり、体験会が突如行われました。
売店を見てから外に出てみると、入り口の所に俳優さんやスタッフのサインがありました。(*^^)v桃井かおりさんのサイン発見です(*^^)v
松ヶ丘本陣で昼食を頂くことになりました。
監督さんも俳優さんもスタッフやバイトさんも食べているという[ロケ弁]を頂きました。好のみにあわせてチョイスできるように魚系に鱈と鯖の煮魚の入った2種類の弁当と肉系のハンバーグ弁当がありましたが、鯖の西京煮の弁当を頂きました。味良く煮付けてあり、なかなか美味でした(*^。^*) ロケ弁の上のかぶせ紙も同行の従撮画家の平野氏の絵でした。 庄内映画村の社長は今日のロケ撮影の為に来られる、俳優赤井秀和さんを迎えに出て行かれました。 
食後に嬉しいハプニングが起こりました。 同行の従撮画家の平野氏が似顔絵を描いて下さる事になりました。有名人の似顔絵は良く目にすることもありますが、自分の似顔絵となると滅多にチャンスはありません。私も人生で二度目です。(^^ゞ
全員が書いてもらっている間ゆったりと庭を眺めて食後の癒しの時間です。と言っても、先生の筆は素早く走り、一人描くのに2~3分という早業でプロの腕の違いを実感しました。
石倉のオープンセットの現場に行きました。88haの広大な敷地には、ビルもなく、車も走らず、電線もなく、ただ、ただ広い自然があるのみでした。ロケ地としては最高の場所を広い日本の中からよく見つけたものだと感心しました。 ただ、次回作のための改築中でほとんど何もない状態で一般見学者は入場できませんでしたが、少しだけ見せていただきました。
[ジャンゴ]の撮影で使われたスナック[しゃれこうべ]の赤い建物だけがロケ地を思わせるものでした。このスナックに一歩足を踏み入れてみたら、真っ暗な中にセット用の木材が山と積み重ねてあるだけでした。スナックの撮影はスナックの店内でやるのだそうです。他にはヒメジョオンが誰に見られることもなく静かに咲いていました。
車中ではお楽しみが色々ありました。 カチンコを鳴らしてみて、撮影現場で使われるという絵コンテを見せてもらったり、クイズを当てて賞品をもらったり、平野先生の絵も沢山頂きました。

前日オープンしたばかりの[庄内おばこの里こまぎ]に立ち寄ると、丁度マグロの解体販売に人だかりがしていました。好物のイワガキがジューシーで味覚を満足させてくれました。お決まりのようにだだちゃ豆ソフトも食べてしまいました。
最後の見学地大鳥のロケ現場に向いました。竹中直人監督のホラー映画[山形スクリーム]の撮影現場です。
竹中監督は、遠くに鳥海山と月山が同時に見えた感動は忘れられない。庄内の大自然は素晴らしくて、撮りたいホラー映画のロケ地はここしかない・・とほぼ9割を県内ロケ地で撮影するそうです。
歴史研究部に所属する女子高生が、夏休みの合宿の為に訪れた山形の片田舎で遭遇する恐怖体験のストーリーで、来年の夏に公開される予定という、シュンな現場です。制服を着て、バスに乗った女子高生達にも会いました。
現場に今到着しようとしたその時、品川ナンバーの車が走ってきました。案の定、竹中直人監督の車でした。後からは監督用の腰掛を担いだスタッフが駆けていきました。
運よくと言うか、期待通りに会うことが出来て、握手も出来ました。竹中直人監督の手はしっとり、ヒンヤリしていました。

朝日村大鳥は国道112号から西へ進み集落を過ぎると道はバスが通れるのが不思議な位細くなり、ホラー映画には最適なポタン、ポタンと雫の落ちてくる真っ暗なトンネルが数箇所あり、車内からは「キャァー!」と度々声が上がる始末です。
約10年前に訪れた時には、細いヘアピンカーブの橋があり、危険度が最高なので、橋の手前で乗客を下ろし、運転手のみで橋を慎重に通過し、乗客は徒歩で橋を渡ってから乗り込むという、信じられないような恐ろしい道路でした。
その箇所は、今ではすっかり改善されて大きなバスでも通れるようになっていました。ホッ!(^<^)
荒沢湖と呼ばれている荒沢ダムの美しい景色が、震えていた心を癒してくれました。
一日タップリと楽しませてもらって、お世話になった平野先生にお礼を言ってお別れし帰途につきました。
赤井秀和さんと会うことも叶わず、俳優さんたちに出会うことは余りなかったけれど、映画を作り上げる現場や段階を知ることが出来て、これからはスクリーンの向こう側も見えて来るような、実りある旅でした。
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